競争、競争、競争。。

前回の流れから、個人主義について引き続き。。

 

私が中学1年の時、個人主義や現代の社会の構造、現実について強く意識させられた映画があります。

 

過激な描写から社会現象を起こした映画

「バトルロワイヤル」

 

国家政策で全国の中学から任意に選ばれた1つのクラスの生徒同士を、最後の1人になるまで殺し合いさせるというとんでもないストーリーです。

 

R15の映画なので当時13歳だった私は観ることができないのですが、学校の裏でビデオが出回っていたので年齢制限の壁をかいくぐり、興味本位で友達と一緒に鑑賞しました。

(よい子は真似しないでね^ ^)

 

友達はグロテスクな描写の方に興味関心がいってましたが、私はこんな有り得ない設定の中に現実との類似性を見て戦慄してました。。

 

「これて今の社会と一緒じゃね?」

 

いくら仲が良い友達でも学校のテストで優劣つけられる、学力での対決。

大学に入っても企業に選ばれるためのPR対決。

企業に入っても同僚との昇進対決。

プライベートでも見た目による美醜の対決。

 

個人のレベルだけじゃなく大きく見ても

会社と会社の生存をかけた対決。

宗教と宗教の正当性を争う対決。

国と国との世界の主導権を握る対決。

どこまで範囲を大きく広げても競争はなくならない。

 

他人との競争の中で差別性を生み出し、その差別性から価値を生むことで回っているのが資本主義のシステムです。

生き残るためには誰かを蹴り落としても成功し続けなければならない。システムによって競争を強制させられる。

 

どこまでいっても

競争、競争、競争。。

比較、比較、比較。。

殺し合い、殺し合い、殺し合い。。

 

学校の道徳の授業では「みんな仲良く手を取り合って〜」と教えられます。

でも今の現実社会は弱肉強食。他人を蹴り落としてでものし上がる者、弱者を支配する個の力が正義とされます。

「人の良い人ほど損をする」ということが通ってしまう。なんだこの矛盾は。。

 

 

この体1つでずっとwin-loseのゲームに勝利し続けなければならないのなら、

 

 「人生てめっちゃ過酷やん。。」

 

 

「なんでみんなそんな簡単に殺し合うんだよー!!」

藤原竜也演じる七原の叫びが物凄く心に突き刺ささりました。

いくら綺麗ごといっても殺しあってるんです。

 

「私は(私たちは)そんなことない。周りの人と協調して仲良くしてる」と主張する人も沢山いると思います。

でも世界に競争、殺し合いのある現状を見て見ぬフリして、自分達だけの小さなコミュニティの中だけで平和を保ってるだけならば、それは私は殺し合いに加担してるのと変わらないと思います。

 

つづく。。