日本人のチグハグコミュニケーション

日本社会は宗教に限らず、様々な事柄に対する恐怖心を根深く持っています。

 


原因は、原爆による戦争の敗北から生じる感覚が無意識に刻まれてることもあるかと思いますが、

より直接的には、日本独特の「建前コミュニケーション」から来る人間関係の構築文化が大きな影響を与えています。

 


日本では「思っていること」と「実際に口に出していう事が100%一致していない場合がとても多いです。

思っていることと正反対の表現、嫌いな相手や物事に対しても好意を示すということを平気でしてしまう様な建前コミュニケーションが蔓延してるのです。

 


「その何が悪いの?」と思う人が沢山いるくらい建前が当たり前の社会になっています。

 


「思っていること」と「言ってること」が一致しない人たちの中にずっと身を置いて人間関係を構築していると、

たとえ相手を理解しようとして、相手の立場や環境やポジションに観点を移動してみても、相手を理解することできなくなります。

 

 

 

日本社会では相手の立場やその場の条件・状況に合わせて表現を変えること、空気を読むこと、場をわきまえることが当たり前になっているため、自分の本心が「Aに合わせているからa」なのか、「Bに合わせているからb」なのか、「Cに合わせているからc」なのか分からなくなってしまうのです。

 


日本特有の建前文化は〝

〝人と人とが心から深く分かりあうことが不可能な文化〟なのです。

 


結果、助けて欲しくてもそれを家族や友達に言えない状態になる。

 


つまり、家族がいても家族がいない、友達がいても友達がいないような状況に陥り、常に孤独や寂しさを抱えたまま一人で生きなければならない無縁社会の日本になっています。

 


このような状況では、

①相手を理解することができない無知から来る「恐怖」の感情やエネルギーが蓄積される。

②人間関係が面倒くさくなって逃げたくなる「逃避本能」も蓄積される。

などのマイナスエネルギーの連鎖が起きてきます。

 


認識技術を知って、お互いの深いところにある共通土台を理解した上でコミュニケーションする習慣をつければ、建前文化からくる日本特有のチグハグコミュニケーションも、自然に改善されていくと思います。