観点の問題
前の2つの記事で挙げたように、脳には1度経験によって創り出したパターンを何度も何度も繰り返す習性があり、そこから抜け出せないのが人間が引き起こすあらゆる問題の原因となります。
1度自分が創った考え・感情や人との関係性、社会との関係性を自らリセットして再構築することは一見簡単なようでいて本当に難しいんです。。
「AだったらB、CだったらDだ」と機械のようなプログラムが細胞一個一個、無意識深くからなされているようなものだからです。
A Iの開発も進み、ますます変化が激しくなるこれからの時代を生きていくには、自らのプログラミングをリセットし、状況に応じたコーディングを自らしていく技術が必要不可欠になります。
それを可能にするのが認識技術なのですが、認識技術を理解するうえで最も基本であり最も重要になるのが、
〝観点の問題〟です。
観点はあらゆる知識の出発でありますが、
人と人、組織と組織が分かり合えず、あらゆる紛争・衝突・問題を生み出す根本原因でもあります。
観点が引き起こす人間関係の問題は大きく6つに類別されます。
①観点の認知/非認知
②観点の異質/同質
③観点の移動/固定
④観点の自発/他発
⑤観点の否定/肯定
⑥観点の完全性/不完全性
これらを踏まえ、人間の(脳の)観点が創り出す人間関係で起きる問題や矛盾としっかり向き合い、その仕組みを観察していくことが認識技術をマスターするうえで最重要となります。