個人を殺してしまう組織

何のために人は集まるのでしょうか?

 

組織とは、本来1人ではできないことを、個人の弱点を補い、互いに助け合い、守り合いながら協力して、大きなことを成し遂げることを通して、より幸せにいきていくことを目的として編成された個人の集合体です。

 

しかし、今ある企業や組織を見渡してみると、

個人を守り成長させるはずの組織が、人の心無視し、目的のために個人を機械のように、奴隷のように扱う組織であふれています。

 

組織の目的達成のために、一人一人の夢や目標を置き去りにし、

利益や予算達成重視になり、個人を守り育てるどころか、

「文句を言わずによく働く人がいい社員」

「あなたが辞めても変わりはいくらでもいる」という風潮をつくり、

人をあたかも交換可能な歯車のように見立てる現状があります。

 

もしそう思ってなくても、良心のある企業や組織の中にいても、

多様な観点を持つ一人一人の成長欲求、ニーズに合わせることが困難で、

どのような教育システムを構築すればいいのかがわからない、

というのが企業の人事の本音ではないでしょうか?

 

このような状態では、個人が生かされないばかりか、

社会を活性化することできず、疲弊を蓄積していくのは当然です。

だから今は企業に属さずに、フリーランスとして働こうとする人が爆発的に増えています。

 

かといって冒頭にあげたように、1人でできることには必ず限界があります。

人は絶対に組織と関わらなければならなくなるのです。

 

「なぜこのような個人を活かすことができないシステムが出来上がってしまったのか?」

それを真剣に考える必要がある時です。

 

「誰かがなんとかしてくれる。」ではなく、一人一人が真剣にこの問いに向き合わなければ、

この流れを変えることはできません。

 

一人一人が自分の、企業の、国の、地球の、宇宙の経営者として主人精神を持つことが本当に大切なのです。