“令和”に関する所感

自然災害が多い小さな島国いう特質で、皆が協力し合わなければ生きていけなかった。そんな中で他人を尊重し、自分と相手は違うと異質性を認めながら育まれてきたのが和の精神だと思います。

和はチームプレーの精神。
聖徳太子の「和を持って貴しとなす」にあるように、協調性こそが高貴なものとされてきた伝統が日本にはあります。

それは全体主義のように個人を圧し殺すという秩序の作り方ではなく、個性を活かしながら調和する、ハーモニーを奏でるのが和の秩序の作り方だと思います。

そして、今回の新元号では和の前に「令」という文字が付きました。

和の意味する和やかさニュアンスに、令の字が醸し出す絶対性や厳しさのニュアンスが加味された感じです。

それは日本人の従来持っていた柔軟性に加えて、垂直的なリーダーシップを世界の最先鋒に立って取っていこうとする意志の顕れと私は受け取りました。

和により誰もが平等に調和しながら、令によって力強く時代をリードしていく日本。
そんな新時代、新日本の誕生を予感させる元号だと私は思いました。