歴史文明を理解するキーワードは〝秩序の作り方〟
ベストセラー『サピエンス全史』の著者、ユヴァル・ノア・ハラリさんが『ホモ・デウス』を刊行し話題になっています。
今このような本がヒットするということは、世間的にも人間の歴史を振り返るニーズが高まっていること、「なぜ自分が今このようにして生きているのか?」「自分が何者か知りたい!」というような哲学的な気運が高まってることを象徴しているように感じます。
歴史文明は「いかにして秩序をつくるのか?」その試行錯誤の繰り返しと言えます。
神の力、王の力、徳の力、暴力の力、お金の力、情報の力。。
様々な力を中心に据えて、成功と失敗を繰り返し、人類歴史は進んでいきました。
秩序を理解するには、無秩序を理解することが必要になります。
無秩序をしっかり理解できていなければ、秩序を理解したことにならず、
秩序を理解しなければ、どうやって秩序を創ればいいのかも分かりません。
nTechでは人間の無秩序状態を「観点の問題」と規定しています。
観点の問題を深く理解し、人間の生み出す多様なカオス状態も、
深いポジションから美的感覚を持って観察できなければ、
これからの時代は新しい秩序を気づくことが不可能です。
それは日本の最も根本にある美的感覚「和」に基づいた秩序です。
今まで人間の尊厳を無理矢理に力によって押さえ込んできた秩序創出方式とサヨナラし、
これからは観点の問題を美に昇華させる「和」に基づいた秩序創出が必要になります。
平成から令和に元号が変わる今、
改めて日本人のソフトパワーによる和の秩序づくりによって、
新しい歴史文明の幕開けを世界に向けてメッセージ発信していきたいと思いました。