集団化された個人がとる行動

自分の判断に自信がない人は何かの組織に属し、自分の不安を解決しようとします。

組織の理念により画一化・機械化された個人は自分と同じ考え、同じ行動を良しとして自分と違うことは許さないという傾向があります。

 

異質なものに対して極端な行動をしたり、出る食いを打つために野蛮な行為に走ったりします。

 

そのような集団的な暴力の動機は一般常識からくるものであり、誰ものその一般常識の暴力に対して責任を取らないし、取る勇気もないのです。

 

現代の資本主義的な世界における人間観や教育観は、人間を人格体としてみません。

人間を資本や財産の形態として見ています。

 

顔のない個人、自分の主義主張がない個人、責任がない個人、生命はあるけれど個性と意志を失い、バイタリティ・ミッションがない個人、自分の考えを表現することができない個人。

 

支配システムがつくる環境状況に自動的にコントロールされる機械人間は、異質な他人に敵意を向けるのです。