科学への依存

産業革命をきっかけに、大量生産・大量消費・大量廃棄が作り出したパラダイム転換、

すなわち、知のパラダイムから富のパラダイムに移動することで、

論理や知識とは関係のない個人の独創的アイディアや閃き、イメージ力で行なった発明の時代から、

科学的知識・技術・論理に依存する、集団的・組織的発明に依存する時代になりました。

 

そのため、個人の創造力を鈍感にさせる秩序がどんどん強くなり、社会と文化文明の原動力である個人の人間力が進化発達しにくい現実になっています。

 

科学的知識、技術、そしてお金がすべてのマーケットを支配している現実において、市場論理と効率性を妄信する雰囲気の中で、新しい成長の原動力の種をどう発見していいのか分からないのが現状です。

 

資本と技術、そしてお金と市場を動かすのは人間です。

21世紀を引っ張っていく創造性には、

経済発展論にとどまらず、人間力増大の論理と経済発展論理が融合された新しいパラダイムの誕生が必要です。

それは最先端の科学的知識や技術までも取り込んだものです。