観点の不完全性-完全性

⑥観点の不完全性-完全性

「自分の観点が不完全だ」と思ったら、人間は自信がなくなります。

そして考えの整理や主義主張、意思決定ができなくなり、生き方そのものが不安定になってしまうという問題があるのです。

 


事実として、五感覚脳自体が不完全ですから、その機能の範囲内で情報を受け取り、

さらに経験などによる限られた部分的な情報知識で形成された人間の観点は、誰もが皆不完全です。

その不完全な観点の中で、最善の判断を選択しながら人間は生きていくしかありません。

 

 

 

そのような人間の不完全性を認めず、自分の観点が完全だと思い込んでしまったら、人間はそこに固定されて頑固になり、自分の考えや価値観を押し付けて独善的、排他的になります。

無意識で傲慢になり、人の話を聞き入れる心の器がなくなり、関係性の構築にも大きな問題をきたしてしまいます。