観点の肯定ー否定

⑤観点の肯定ー否定

次は相手の観点を肯定したらいいのか、否定したらいいのか、という問題です。

 


相手の観点を肯定すれば、それに同意したという事になり、

基本的には従うのが筋です。

相手を肯定した上で、さらに自分の観点も受け入れて聞いてもらえるような柔軟な信頼関係があればいいのですが、そうでなければそれ以上は話が進まないので、発展性、進化、多様性が閉ざされてしまいます。

 


では、相手の観点を否定したらどうなるのでしょうか?

観点を否定された場合の一番シンプルな人間の反応は、怒りです。

自分の考え、感情の流れと逆行する否定のエネルギーが向けられるのですから、

その摩擦感が怒りという感情になって現れます。

 


また否定すればそこからは協力体制も関係性もつくれません。

ひいては、秩序が創れず方向性喪失のカオスになります。

 


お互いの観点を全面的に肯定もできないし、否定もできないという

ジレンマがあるのです。