不変がわかる、変化がわかる
変化の本質を考えてみた時に、「変化とは何か?」という疑問が出てきます。
この世の中に変化しないものが一つもないとしたら、変化はなぜ存在するのか?
「すべての存在は存在しないためにある」
「すべての変化は変化しないためにある」
すべての存在は否定されるためにあるとも、言えると思います。
破壊と創造を繰り返して、新しい存在を創ることが変化のメカニズムそのものです。
変化が存在するのは、変化しないため。
変化しないのは、変化するため。
シンプルに言えばそうです。心の動きから見ればそうなのです。
心の動きとは何でしょうか?
それは永遠不変な絶対性です。
どんな条件・状況・環境であっても、場所や時間がどこであろうと、
過去や未来、宇宙の果てであろうと、
蟻であろうと、豚であろうと、どんな観察主体から見ても、
永遠に変わらないメカニズムであり、パターン、ルールが心の動きです。
心の動きは「私が有る/無い」「地球が有る/無い」「宇宙が有る/無い」に関わらず、
どんな状況にも、いつもその事実・ルール・メカニズムが変化しない動きです。
この宇宙に永遠不変に存在するものです。
変化は相対性の中にあり、心の動きのベースの上に成立しています。
永遠不変な変わらない動きをベースにしているからこそ、存在は変化し続けることができるのです。
変化を理解するためには、不変を理解することが絶対不可欠なのです。
相対世界だけを見れば、バラバラでまとまりなく見えますが。
絶対世界とつなげて統合的に見れば、同じメカニズムが働いていて、
フラクタルなまとまった秩序の中に全てが存在していることがわかるのです。